建国の地・奈良県橿原市にある全国最多の504棟の伝統的建造物が残っている重要伝統的建造物群保存地区「今井町」には、見るものを感動させうるものが博物館や美術館のように陳列されているのではなく、暮らしの中で今なお、息づいているからこそここから発信しなければならないものがいっぱいあると考えています。
今井町は戦国の世、石山本願寺と呼応し環濠を城塞化して時の権力者・織田信長と戦いましたが、一向宗顕如上人が和議を申し入れたために降伏を余儀なくされ、堺の茶人・津田宗及のとりなしにより三重の堀を埋めることを条件に自治権を認められて以後、今西家において裁判と行政を執り行いました。
その後、ともに自治都市として栄えた堺とは交流が深く、ルソンやホイアンと交易し、まさに黄金の日々を謳歌していました。
特に、「海の堺・陸の今井」とうたわれ茶の湯コネクションが確立し、「天下三宗匠」といわれる今井出身の今井宗久や津田宗及、千利休ゆかりの茶室や茶会が開かれ交流が盛んでした。
このように、織田信長や天下三宗匠が特別扱いした背景には、封建時代に咲いた自由な気概を感じさせる花の魅力が今井町にあったのかもしれません。
今、伝統的な町並みが全国的に消え去ろうとする中、今井町600m~320mの面の器に例えば介護筋、若者横丁、工芸家路地を構築して、「住み続ける形」で国内のみならず海外からの皆様に懐かしい「ふるさと」に帰ってきたという癒しと時間が止まったようなくつろぎを皆様の心に届けることを生き甲斐にしてまいりたいと考えております。
まさに、古き町並みのいまいを たずねて 未来のデザインソースを識る町として、
「先人の 捨て身の盾に 信長の 心染めいる 今井の町」を
「今もなお 古い町並み 今井町 時をつむいで くらしの息吹き」とともに
「先人の まもりしおもい 今井から 伝えいくのが 新しき夢」と信じて今こそ!
今後、重要文化財今西家において歴史と伝統を引き継ぎながら体験事業等を運営していこうと考えております。
わが国最大の重要伝統的建造物群保存地区「今井町」から日本人の心のよりどころである生きた伝統文化を発信していくために、ご寄付による当財団へのご支援をお願い申し上げます。 多くの皆様からのご支援をもとに、さらに充実した活動を続けてまいりたいと存じますので、 お力添えくださいますようにお願い申し上げます。
事業趣旨にご賛同くださる法人、団体、個人1口 5,000円(何口でも)へお振り込みください。
※下記の公益財団法人主催協賛行事等を御案内し、ご優待いたします。
なお、全額を古文書の研究、庭園維持管理および建造物の修理等の費用の一部および財団の運営管理費に充当させていただきます。
重要文化財今西家住宅瓦葺き替えの使途指定寄付のお願い
【納入方法】
(1)郵便振替 ― 払込取扱票により、振込手数料不要
ゆうちょ銀行
【店名】〇九九(ゼロキュウキュウ)
【店番】099
【預金種目】当座
【口座番号】174414
【口座名義】公益財団法人 十市県主今西家保存会 ザイ)トイチアガタヌシイマニシケホゾンカイ
(2)銀行振込
三菱東京UFJ銀行
橿原支店カシハラシテン
普通預金
【店番】134
【口座番号】0182670
【口座名義】公益財団法人 十市県主今西家保存会ザイダンホウジン トイチアガタヌシイマニシケホゾンカイ
[※寄付金の税制優遇について]
当財団への寄付は税制上の優遇措置を受けられます。
〈法人の場合〉 一般の寄付金の損金算入限度額とは別枠で、損金として算入することができます。(特定公益増進法人に対する寄附金)
〈個人の場合〉 寄付金控除の対象になります。 (寄付税制の詳細については国税庁のホームページ等をご覧ください)
上記の目的を追求し、伝統文化の振興、発展に寄与していくため、広く一般の皆様の御理解を得ることが必要と考え、ここに十市県主今西家保存会員を下記の要項により募ることとなりました。つきましては、当財団の趣旨に御賛同いただき、御後援賜らんことを切にお願い申し上げます。
なお、御協力いただいた資金は、財団の運営管理費に充当いたします。
公益財団法人十市県主今西家保存会員について
一、財団の目的を御理解いただき、御賛同くださる個人または団体を会員とします。
一、会員は、正会員、特別会員、賛助会員があります。 それぞれ次の会費を納入してください。会費は何口でも結構です。
* 正会員:毎年一口 一万円
* 特別会員:毎年一口 五万円
* 賛助会員:毎年一口 十万円
一、会員には、年間入場料を無料といたします。
一、会員には、下記の公益財団法人主催協賛行事等を御案内し、ご優待いたします。
今井町において、毎年5月第2土曜から第3日曜の一週間余り10時から16時までの期間、今井町並み散歩が開催されており、各重要文化財の公開・今井六斎市・茶行列・各種コンサート・フリーマーケット等が行われております。
重要文化財今西家住宅において、癒しの灯りの幻想空間を華倭里さんが室内とお白州と土間にあんどんをあしらって「町の幻想あかり展」を開催されております。また、吉野山の葛の御菓子TSUJIMURAさんが縁台を設置して販売もしております。
かつての茶道「天下三宗匠」(千利休、津田宗及)のもうひとり今井宗久ゆかりの今井町から日本文化を発信するという願いからも、日々の喧騒からなごみ得る空間の創出をこころがけ、今井町と吉野そして堺のつながりをつないでいくコンセプトで文化芸術の鑑賞会などを開催しております。
今西家で能を奉納していただきました。世阿弥に禅を学ばせるために十市氏の菩提寺・補巌寺(ふがんじ)に参学するように計らった十市遠康と能の世界に生かし芸を極めた世阿弥への追悼の想い。
そして、佐渡島より刑を終えて真っ先に大和の地に夫人と共に戻って大和を愛してやまなかった世阿弥夫妻の魂をねぎらうという祈りも籠められていました。
桟敷に使われた若竹も、今西家先祖戦国武将歌人である十市遠忠ゆかりの龍王山城近くの山から切り出して組み入れ、長椅子は、吉野産の木材で作りました。
公益財団法人 十市県主今西家保存会
Public Interest Incorporated Foundation, Association for The Imanishi of
Tochiagatanushi clan Preservation
〒634-0812 奈良県橿原市今井町3-9-25
TEL,FAX: 0744-25-3388
Email: info@imanishike.or.jp