やつむね検定
当公益財団法人元理事で建築史家の故 伊藤ていじ氏は「建設のために民家をこわしてよいとする者は、人間の努力に対する軽蔑であると同時に、（中略）自らの現在の努力への誠実さを疑わせるものである。（中略）もし誇り高い現代人としての自尊心をもっているならば、祖先の郷愁としてではなくして、むしろ輝かしい構想力に満ちた未来への現代的象徴として民家を保存すべきであると考える。」と団地化していく社会システムに対し警鐘を打ち鳴らしました。
それに耳を貸すことなく高度成長に乗じて団地化を促し、アスファルトやコンクリートが自然を征服しようとしました。
わが国は資源小国といわれますが、国土の七割が森林であり木材資源の上では資源大国であります。
この現状を「国家百年の大計」として受け止め、目先のことではなく先をみる目で計画し、この資源をいかにして人工物と自然を調和させうる素材として有効利用していくかが国家の命運を握っているのではないかと思います。
何よりもその事を最優先課題にしなければ夢も希望もない国になってしまいます。
地域固有の文化をもつ地方こそが国際競争力があり、真のグローバリズムは、地方から興り得るものであると信じて疑いません。そして、この試練を乗り越えたとき循環可能な共生社会が実現すると確信しています。
○建築史 伝統的建造物 検定
重要建造物群保存地区内の空き家再生とその理解を促してためにも、建築史入門と伝統的建造物のいろはを検定によって啓発していくことは、木の文化の大切さを吉野山の恩恵を受けた古い町並みが残る重要伝統的建造物群保存地区「今井町」から検定を通じて理解していただくことは学術文化に貢献することを目的とする公益法人として重要な使命であると考えております。
クイズのヒントは当サイトの中に隠れています。くまなく見れば全問正解できるかも！？
問題１．
古代研究の基礎史料である新撰姓氏録において十市県主は、磯城県主から分れた旨を記載している、とありますが磯城とは奈良県のどの一帯をさすのでしょうか。
Ａ. 纏向一帯 Ｂ. 葛城一帯 Ｃ. 明日香一帯
問題２．
かつて今井町が「陸の今井」と呼ばれ栄えていたころ、今井とともに「海の○○」と呼ばれていた都市があります。その都市は次のうちどれでしょう。
Ａ. 堺 Ｂ. 尾張 Ｃ. 姫路
問題３．
今井は戦国時代より以前に○○の荘園として存在していました。○○に入るのは次のうちどれでしょう。
Ａ. 興福寺 Ｂ. 元興寺 Ｃ. 唐招提寺
問題４．
重要文化財今西家住宅には国内最古の“あるもの”があります。それは何でしょう。
Ａ. 帳台構え Ｂ. 梁 Ｃ. 土間
問題5．
2010年4月から解体修理に入り2019年12月に完成予定となっている橿原市のお寺は？
Ａ. おふさ観音 Ｂ. 稱念寺 Ｃ. 久米寺
問題6．
明治時代、今井町に持ち上がった鉄道駅建設計画に今西正厳逸郎が反対したことから、最終的に隣町の八木町につくられることになったその駅の名は？
Ａ. 大和八木駅 Ｂ. 八木西口駅 Ｃ. 畝傍駅
問題7．
今西家は大坂夏の陣の折に、5代目川井長左衛門正冬が豊臣勢より○○を守ったことから今西を名乗るようにすすめられました。○○に入るのは次のうちどれでしょう。
Ａ. 今井町の西口 Ｂ. 今井町の東西 Ｃ. 今井町環濠の西
問題8．
1634年に幕府から許可を得て、今西家が札元（ふだもと）造幣所となり発行したのは次のうちどれ？
Ａ. 今西札 Ｂ. 今井札 Ｃ. 高市札
問題9．
十市氏の一族で徳川家剣術指南役であり、柳生十兵衛さえも降参したという逸話がある人物は？
Ａ. 十市遠忠 Ｂ. 日本武尊 Ｃ. 小野忠明
問題10．
次の人物の中で天下三宗匠ではないのは誰？
Ａ. 今井宗久 Ｂ. 津田宗及 Ｃ. 山上宗二
問題11．
上の肖像画の人物名は？
Ａ. 今西正冬 Ｂ. 今西正盛 Ｃ. 今西正厳逸郎
問題12 .
徳川家康本人を相手にして「無刀取り」を示し、剣術指南役として出仕を請われたが、老齢を理由に辞退した人物は？
Ａ. 柳生宗矩 Ｂ. 柳生石舟斎宗厳 Ｃ. 宮本武蔵
問題13 .
今井郷中が自治権を得て「自由を勝ち取った」記念すべき日は？
Ａ. 11月9日 Ｂ. 12月8日 Ｃ. 1月7日
問題14 .
上の地図の中で赤い色で塗られた通りの名前は？
Ａ. 今井筋 Ｂ. 御堂筋 Ｃ. 本町筋
問題15 .
今井町において、毎年5月第２土曜から第3日曜の一週間余り10時から16時までの期間、各重要文化財の公開やコンサート、フリーマーケット等が行われております。そのイベント名は？
Ａ. 今井ぶらり散策 Ｂ. 今井町並み散歩 Ｃ. 今井燈花会