畝傍駅の近辺は賑やかになり、井戸ノ辻から西に町役場、警察署、銀行、旅館が立ち並びました。明治32年の年間乗降客は、約19万人の利用があったということです。
現在の駅舎は、昭和15年の橿原神宮紀元2600年祭式典にあわせて造られました。
貴賓室も備えていますが、現在は貴賓室の公開はしておりません。
1928(昭和3)年11月23日午前11時半、蒸気機関車に連結された特別運行の「お召し列車」に御乗車された昭和天皇陛下が奈良県橿原市の畝傍(うねび)駅に到着され貴賓室にお入りになられ、神武天皇畝傍御陵の御参拝をされました。
先日、久しぶりに奈良まで乗車しましたが、三輪駅や纏向駅を通過してのんびりしてぼちぼちとして懐かしい古代ロマンを感じることが出来ました。山の辺の道を歩みながら、悠久のヤマトに思いを巡らせるスローな旅もいいもんですね。