六礼

結納の慣行は2千年前、周の時代に制度化され、婚礼には「六礼」があるとされ、「納采(のうさい)」、「納幣(のうへい)」、「請期(せいき)」、「親迎(しんげい)」、と女性側の生母の姓氏を問う「門名(もんめい)」、家廟に占って吉兆と得て女性側の家に告げる「納吉(のうきち)」この六つの礼を尽くし、生涯における大切な儀式を執り行おうとしていました。

その中には、婚姻の意志を示し礼物を贈って採択の礼を行なう「納采(のうさい)」、婚約のしるしに両家が礼物をとりかわす「納幣」、結婚の期日を選ぶ「請期(せいき)」、婿が嫁の家に行って嫁をむかえる「親迎(しんげい)」があり、現在の結納の原形を見ることができます。

わが国最古の結納は、「日本書紀」に記されている仁徳天皇の皇太子が黒姫を妃とされたときに「納采」が贈られたことが記されています。